第1巻・冬のオリオン 三軒茶屋星座館
「きっと誰かに、この物語を贈りたくなる――」
「和真は俺の兄貴で……そして今日から、月子のもうひとりのお父さんだ」
三軒茶屋の裏路地にひっそりと佇むプラネタリウム(兼バー)。
酔客たちに 星座の話を聞かせる店主・和真のもとに、10年ぶりに弟・創馬が帰ってきた。
娘だという美少女・月子を連れて。
18歳年上に夢中な高校生、彼氏の浮気を疑 うキャバ嬢、筋肉フェチのオカマ、ウーロン茶一筋の謎の老人、不思議な客たちが集まる店で、“親子3人”の奇妙な共同生活が始まるが……。